管理組合とフロントマン
「フロントマン」とは、管理会社の担当者で管理組合運営(マンション管理)に
必要な業務を幅広くサポートしてくれる人のことです。
フロントマンは優れたコミュニケーションスキルが必要な仕事で、総会や理事会
の資料作成、点検業者のスケジュール調整・作業の割り振り、管理規約や使用細
則等の作成、理事会役員様の要望を聞いたり、区分所有者等のクレーム対応など
役目は様々あります。
与えられた業務をこなすだけでなく、管理組合運営において自ら動いてくれる人が、
優秀なフロントマンといえるでしょう。
豊富な知識はもちろん、交渉力も必要となるため、ある程度の経験は必要不可欠です。
経験の浅いフロントマンばかりいる管理会社は、労働環境や経営そのものに問題を
抱えている場合があり、サービスの質も低い傾向にあるといえます。管理会社全体の
社員の平均勤続年数も確認すると管理会社の質を見極めるのに、役に立ちます。
フロントマンは定期的にマンションの巡回を行っていますか?
設備の不具合やマンションの老朽化など、危険が及ぶ可能性がある場合、フロントマ
ンが定期的に巡回し点検・確認をしていれば、大きな事故につながることは少なくな
ります。
また、日常的にマンションの清掃をしたり安全面やセキュリティ面で見回りを行う管
理員が、不愛想で挨拶をしなかったりすると、居住者は顔を合わせるだけでも気分が
悪くなったり、マンション全体の雰囲気も良くありません。そのためフロントマンは、
管理員の勤務態度に問題はないかもチェックしています。
管理会社は、マンション内で発生したトラブルはもちろん、管理規約違反、管理費の
滞納など迅速かつ適切な対応が求められるため、直ちに管理組合の理事会へ報告を行
い必要に応じ適切なアドバイスをする姿勢が必要不可欠です。
問題を先送りにしているフロントマンが担当だと重大な問題につながり、取り返しの
つかない状態になる恐れとなり、マンションの価値そのものに影響してくる重要なこ
とにつながります。
もしトラブルが発生した際、フロントマンは、どう対応し、どんなアドバイスをして
もらえるか、きちんと確認しておくと良いでしょう。