玄関扉の交換で快適な住まいを
マンションの玄関扉や窓といった開口部は外側が共用部分に当たることから
築年数の経ったマンションで全戸一斉に玄関扉や窓の交換を行うことがあります。
(国土交通省が作成している「標準管理規約」では開口部の交換を含めたリフォームを
個人で実施することを認める条文があることからマンションによっては個人で交換可能な
場合もあります)
玄関扉は劣化が進行すると、扉自体や枠に錆が発生したり扉に歪みが生じてきて
正常な開閉が出来なくなってしまったり、見栄えが悪くなってしまったりしてきます。
また、築古のマンションですと、鍵も旧型のデザインだったり
鍵穴が1つだけだったりして、防犯性も心もとないです。
その為、玄関扉の交換が必要となってきます。
国土交通省作成の長期修繕計画作成ガイドラインでは
玄関扉の交換目安を築34年~38年に設定していますが
玄関扉の設置されている位置や環境により劣化の進行はまちまちですので
ガイドラインはあくまでも目安としてとらえ
ご自身のマンションの劣化具合を実際みて交換をご検討いただくのが宜しいかと思います。
弊社で管理しているマンションでも、先日玄関扉の一斉交換を行ったところがありました。
築25年程のマンションですが、枠や扉の錆が目立ってきて
修繕を要望する声が多くなってきたことから
理事会で検討し、玄関扉の全戸一斉交換が総会で可決承認されました。
工事にも立ち合いましたが、玄関扉の交換を行うとマンションの見栄えがかなり良くなります。
また、それだけではなく、断熱性・防犯性・遮音性の向上や、
レバーハンドルからプッシュプルハンドルへ変更したことにより利便性も向上しました。
現在、玄関扉の交換はカバー工法(既存の枠を新しい枠で覆って扉を交換する工法)が
主流となっており、
今回交換したマンションもカバー工法で交換しました。
工期の短縮や費用面でメリットが大きいためですがデメリットとしては
枠を覆った分だけ開口部が僅かに小さくなることがあげられます。
玄関扉の交換の最大のハードルは費用面だと思います。
マンションの規模により大きく変わってきますが
戸あたり30万円程度が相場のようです。
全戸一斉交換できる費用の確保が難しいようでしたら
上記に記載したように、管理規約の改定により
開口部の交換を含めたリフォームを管理組合で認めることも必要になってくると思います。
マンションの実情に応じて管理組合で検討してみてはいかがでしょうか。