騒音に悩まされないために
マンション内における騒音とは、どんなものを示すのでしょうか。
弊社の所在地である、埼玉県ふじみ野市のデータによると、第一二種中高層住宅専用地域では、
昼間は55デシベル以下、夜間は45デシベル以下を騒音とならない基準値として数値化されてい
ます。
ですが、デシベルという単位がどれ位の大きさの音なのか、なかなかイメージできません。
実際にマンション生活内で騒音となる音は「個体音」と「空気音」の2種類に分かれています。
騒音の目安
90デシベル |
お覚えによる独唱、騒々しい工事の中 |
80デシベル |
地下鉄の車内 |
70デシベル |
騒々しい事務所の中、騒々しい街頭 |
60デシベル |
静かな乗用車、普通の会話 |
50デシベル |
静かな事務所 |
40デシベル |
市内の深夜、図書館、静かな住宅地の昼 |
30デシベル |
郊外の深夜、ささやき声 |
振動の目安
80デシベル |
母屋が揺れ、戸、障子がガタガタと鳴動し、電灯のような吊り下げ物は相当揺れ、器内の水面の動くのがわかる程度の地震 |
70デシベル |
大勢の人に感ずる程度のもので、戸、障子がわずかに動くのがわかるくらいの地震 |
60デシベル |
静止している人や、特に地震に注意深い人だけに感ずる程度の地震 |
50デシベル |
人体に感じないで地震計に記録される程度 |
40デシベル |
【個体音】
マンションで騒音の元となる音の1つが、固体音(固体伝播音)と呼ばれるもの。これは固体が
耳に伝える振動音のことで、たとえば上の階からの足音、トイレや浴室を通る給排水の音など、
基本的に隣室の壁や天井から振動して聞こえてくる音に該当します。
固体音は、マンションの床や天井の厚さや構造によって伝わり方が違うのが特徴です。
【空気音】
もう1つが、マンション内に加えて外からの騒音も含まれる、空気音(空気伝播音)と
呼ばれるもの。
基本的には空気を伝わって耳に届く音のことで、マンション内では隣の部屋の話し声や音楽、
テレビ、ペットの鳴き声、掃除機の音などが該当します。
マンションの外から聞こえてくる車の走行音、近隣のお店の音、工事の音なども空気音に
あたります。
また、固体音に比べると、空気音は窓などからガラスの振動を通して室内に伝わるため、
音の出どころの特定が難しいのが特徴です。
上下左右にコンクリートで仕切られ、隣と壁などが接しているマンションという構造上、
洗濯機や掃除機の稼働音は、気になる騒音の1つです。
使用にあたっていくつかの点を意識することで、自分が発生する騒音で近隣に迷惑を
かけることを避けることができます。
たとえば、洗濯機や掃除機を稼働させる時間への配慮。夜間の遅い時間や早朝の使用は避け、
昼間に用事を済ませてしまうなどは基本的なマナーです。
また、時間への配慮のほかにもできることは、生活家電周辺に防音シート・防振ゴムを設置
する方法もありますす。洗濯機や乾燥機は、稼働する音だけではなく、床や壁を伝う振動も、
騒音の元となります。
防音の配慮はもちろん、振動への対策も気にかけておくとよいでしょう。
子どもがいる家庭やペットを飼っている場合には、足音や鳴き声などの身近な音も聞く相手に
よっては騒音と捉えられることがあります。子どもを注意することも大切ですが、大人のよう
にはいきません。ペットに関しては音を配慮さることはもっと難しいものです。
ペットを飼っている場合、特に気になるのは夜鳴きの癖です。無駄吠えを抑えるしつけを
することも重要ですが、なかなか難しいもの。
子どもやペットの生活スペースに防音マット(もしくは厚手のカーペット)を敷く、天井に
遮音シートを貼る、などが対策方法のひとつとなります。窓から外に響くことを防ぐためには
防音カーテンを設置したり、防音テープで隙間を塞ぐといったことも効果的です。
ペット可のマンションであっても、ペットの鳴き声が元で騒音トラブルになることは少なく
ありません。
できる限りの配慮と対策を行うようにしましょう。
騒音トラブルは裁判に発展する場合もあります。
音の原因が特定されたにもかかわらず、その住人の方に一向に改善してもらえない場合は
警察に相談することも考えられますが、警察は民事不介入ですので、基本的に取り合って
もらえないと考えた方がよいでしょう。
最悪の場合は裁判に発展するケースもあります。相手は同じマンションという環境で暮らす
住人同士。裁判にまで発展すると、後々気まずい状態になり、同じマンションに住んでいる
こと自体が互いに嫌になってしまうことも。
最悪なケースにならないためにも、段階を経て解決できるよう穏便な方法を知っておくこと
はもちろん、自分自身も騒音の原因とならないよう、ある程度の配慮をしておく必要があり
ます。
騒音と呼ばれるものには一定の基準・目安こそあるものの、音の感じ方は人によって異なり
ます。自分にとっては気にしていなかった生活音でも、
隣人に不快な思いをさせていることもあります。自分が発生する生活音などにできる限り
配慮することは、相手にとっても、自分にとっても大切なことだといえるでしょう。
また、万一、騒音トラブルが発生した場合でも問題を大きくしないために、日頃から居住者
同士のコミュニケーションを取っておくことで、無用なトラブルを最小限にすることも
できるかもしれません。
ちょっとした小さな工夫と気配りで、住人同士が互いに心地よく暮らせるマンション生活に
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