水道管の凍結予防
寒さが厳しい季節になると多いトラブルが水道管の凍結です。
弊社で管理させていただいている埼玉のマンションでも
早朝に凍結が発生することがありますが
そのままの状態で放置してしまうと、まれに水道管が破裂してしまうことがあります。
破裂してしまうと水道業者さんに修理を依頼しなければなりませんので
そうならないために予め凍結を防ぐ対策が重要となってきます。
凍結の予防
水道管や蛇口に、布などを巻き付けて熱が逃げないようにします。
メーターボックスの中も凍りやすいので、布を詰めたりして忘れずに保温してください。
凍結してしまったら
布などを巻き付けた部分にぬるま湯をゆっくりとかけてください。
この時熱湯を使用するのは厳禁です。水道管が破裂する恐れがあります。
水道管が破裂してしまったら
破裂箇所から水が噴き出してしまいますので、まずは水道管の元栓を閉めてください。
元栓は一般的に水道メーターの隣にあります。
トイレも含め、室内の水が一切使えなくなりますのでご注意ください。
その後、水道業者さんや水道局に修理を依頼してください。
水道管が破裂するような気温の場合、
近隣の地域で同様に破裂トラブルが多発している可能性があり、
水道業者さんが手いっぱいで修理が遅れてしまうことがあります。
そうならないよう水道管を凍結させない予防が重要です。
マンションですと共用の散水栓以外の水道管はパイプスペース内で保温ラッキングされていることがほとんどですが
経年劣化でラッキングが破れて水道管が一部露出していると
凍結の原因となりますのでご注意ください。
漏水に対する保険の備えを!
30年以上の高築年数のマンションにお住いの皆様、専有部分(自室)に関わる火災保険
(個人加入)に必要な補償で、外せない補償が二つあります。
高築年数のマンションで、多発するのは「水漏れ」事故です。
集合住宅ではいつ起きてもおかしくない事故であり、上階の方が洗濯機のホースを
外してしまった、湯船に水を入れ続けてしまった等のヒューマンエラーに起因する
場合もありますが、専有部分の劣化した配管から水が漏れてしまった等の、
設備の経年劣化による漏水は、建物の高齢化と共に発生が増えてきます。
必要になる特約補償は二つです。
1. 水濡れ損害補償(被害を受けることを想定して契約しておく保険)上階から
漏れてきた水による被害を、下階の方ご自身の保険で補償してもらいます。
2. 個人賠償責任補償(加害者となることを想定して契約しておく保険)上階で
漏水の原因を生じさせた方は、下階の方の被害に対する賠償責任が生じます。
その時上階の方が「個人賠償責任保険」を契約していれば、保険で被害が
補償されます。
ただし被害が全額補償されるとは限りません。
保険で補償範囲がカバーされない場合は、加害者となった方が不足分を
自己負担で補填する場合もあり得ます。
マンションの配管の区分について
マンションの配管には給水管と排水管がありますが、 「共用部分」の配管と、
「専有部分」の配管に分かれます。
共用部分の配管が原因の水漏れ被害は、管理組合が契約するマンション総合保険に、
建物管理賠償責任(施設賠償責任)補償特約が付されていれば、保険で被害が補償されます。
給水管の場合、各戸メーターから下流の管が専有部分の扱いになります。
専有部分の給水管に起因する下階への漏水被害は、区分所有者が賠償責任を
負います。
基本的に、床下にある配管は、区分所有者の所有する専有部分の配管です。
ご自身の部屋の床下の配管から水が漏れて下階に損害を与えた場合は、
補償の責任を負うこととなります。
実際のところ、高経年マンションでは、専有部分の劣化した配管からの
漏水事故が、多くを占めていますのでご注意ください。
以上漏水事故の発生に備えて、万がーの時に役に立つ保険の効用をご説明しました。
漏水事故は、集合住宅に居住する限り、どなたでも遭遇する恐れがあります。
特に加害者になった場合を想定して、最低限個人賠償責任補償には加入して
おくべきでしょう。
未加入の状態は、自賠責保険に入っていないクルマに乗っているのと
同様である位の認識が妥当だと思います。
マンションでは意外と多い騒音問題
マンションの騒音について理解し、自宅から騒音を出さないよう配慮して暮らすことは、
安心なマンションライフのために必要不可欠となります。
騒音の原因はドアの開閉、子どもが走り回る音や飛び跳ねる音、物の移動や落として出る
ドンドンという音など、その原因はさまざまです。
分譲マンションでは、簡単に引っ越すこともできないので深刻な問題となります。
しかし、多くの世帯が暮らすマンションでは、それぞれの生活リズムや考え方があるのは
もちろん、明らかにマナー違反をする住民もいて、簡単には解決できない問題ともいえます。
騒音で悩まされたらどうする?
1. 書面でお願いする
騒音元になっている方のポストへ手紙を投函して、書面でお願いするという方法です。
ご自分の部屋番号と氏名のほかに、「どんな音が気になるのか」・
「どの時間帯の音が気になるのか」を明記するのを忘れないでください。
原因がわからなければ、相手も対処しようがないので大事です。
あまり感情的な文面にしないのもポイントとなります。
2. 口頭でお願いする
書面と同じく、「どんな音が気になるのか」・「どの時間帯の音が気になるのか」と
いうことを伝えます。
やはり穏便に進めることをおすすめします。
3. 管理会社に相談する
騒音トラブルが発生した際は、直接管理会社に相談してみましょう。
騒音に悩まされているけれども、どこからかわからないという場合も
まずは管理会社に相談すると良いでしょう。
掲示板等に注意文を掲示する等の対応ができます。
分譲マンションでは、近隣住民との騒音トラブルに巻き込まれる可能性があります。
自分自身が騒音の発生源にならないように、夜間の掃除機・洗濯機使用を避けたり、
床や壁の防音対策を十分に講じたりするようにしましょう。
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騒音に悩まされないために
マンション内における騒音とは、どんなものを示すのでしょうか。
弊社の所在地である、埼玉県ふじみ野市のデータによると、第一二種中高層住宅専用地域では、
昼間は55デシベル以下、夜間は45デシベル以下を騒音とならない基準値として数値化されてい
ます。
ですが、デシベルという単位がどれ位の大きさの音なのか、なかなかイメージできません。
実際にマンション生活内で騒音となる音は「個体音」と「空気音」の2種類に分かれています。
騒音の目安
90デシベル |
お覚えによる独唱、騒々しい工事の中 |
80デシベル |
地下鉄の車内 |
70デシベル |
騒々しい事務所の中、騒々しい街頭 |
60デシベル |
静かな乗用車、普通の会話 |
50デシベル |
静かな事務所 |
40デシベル |
市内の深夜、図書館、静かな住宅地の昼 |
30デシベル |
郊外の深夜、ささやき声 |
振動の目安
80デシベル |
母屋が揺れ、戸、障子がガタガタと鳴動し、電灯のような吊り下げ物は相当揺れ、器内の水面の動くのがわかる程度の地震 |
70デシベル |
大勢の人に感ずる程度のもので、戸、障子がわずかに動くのがわかるくらいの地震 |
60デシベル |
静止している人や、特に地震に注意深い人だけに感ずる程度の地震 |
50デシベル |
人体に感じないで地震計に記録される程度 |
40デシベル |
【個体音】
マンションで騒音の元となる音の1つが、固体音(固体伝播音)と呼ばれるもの。これは固体が
耳に伝える振動音のことで、たとえば上の階からの足音、トイレや浴室を通る給排水の音など、
基本的に隣室の壁や天井から振動して聞こえてくる音に該当します。
固体音は、マンションの床や天井の厚さや構造によって伝わり方が違うのが特徴です。
【空気音】
もう1つが、マンション内に加えて外からの騒音も含まれる、空気音(空気伝播音)と
呼ばれるもの。
基本的には空気を伝わって耳に届く音のことで、マンション内では隣の部屋の話し声や音楽、
テレビ、ペットの鳴き声、掃除機の音などが該当します。
マンションの外から聞こえてくる車の走行音、近隣のお店の音、工事の音なども空気音に
あたります。
また、固体音に比べると、空気音は窓などからガラスの振動を通して室内に伝わるため、
音の出どころの特定が難しいのが特徴です。
上下左右にコンクリートで仕切られ、隣と壁などが接しているマンションという構造上、
洗濯機や掃除機の稼働音は、気になる騒音の1つです。
使用にあたっていくつかの点を意識することで、自分が発生する騒音で近隣に迷惑を
かけることを避けることができます。
たとえば、洗濯機や掃除機を稼働させる時間への配慮。夜間の遅い時間や早朝の使用は避け、
昼間に用事を済ませてしまうなどは基本的なマナーです。
また、時間への配慮のほかにもできることは、生活家電周辺に防音シート・防振ゴムを設置
する方法もありますす。洗濯機や乾燥機は、稼働する音だけではなく、床や壁を伝う振動も、
騒音の元となります。
防音の配慮はもちろん、振動への対策も気にかけておくとよいでしょう。
子どもがいる家庭やペットを飼っている場合には、足音や鳴き声などの身近な音も聞く相手に
よっては騒音と捉えられることがあります。子どもを注意することも大切ですが、大人のよう
にはいきません。ペットに関しては音を配慮さることはもっと難しいものです。
ペットを飼っている場合、特に気になるのは夜鳴きの癖です。無駄吠えを抑えるしつけを
することも重要ですが、なかなか難しいもの。
子どもやペットの生活スペースに防音マット(もしくは厚手のカーペット)を敷く、天井に
遮音シートを貼る、などが対策方法のひとつとなります。窓から外に響くことを防ぐためには
防音カーテンを設置したり、防音テープで隙間を塞ぐといったことも効果的です。
ペット可のマンションであっても、ペットの鳴き声が元で騒音トラブルになることは少なく
ありません。
できる限りの配慮と対策を行うようにしましょう。
騒音トラブルは裁判に発展する場合もあります。
音の原因が特定されたにもかかわらず、その住人の方に一向に改善してもらえない場合は
警察に相談することも考えられますが、警察は民事不介入ですので、基本的に取り合って
もらえないと考えた方がよいでしょう。
最悪の場合は裁判に発展するケースもあります。相手は同じマンションという環境で暮らす
住人同士。裁判にまで発展すると、後々気まずい状態になり、同じマンションに住んでいる
こと自体が互いに嫌になってしまうことも。
最悪なケースにならないためにも、段階を経て解決できるよう穏便な方法を知っておくこと
はもちろん、自分自身も騒音の原因とならないよう、ある程度の配慮をしておく必要があり
ます。
騒音と呼ばれるものには一定の基準・目安こそあるものの、音の感じ方は人によって異なり
ます。自分にとっては気にしていなかった生活音でも、
隣人に不快な思いをさせていることもあります。自分が発生する生活音などにできる限り
配慮することは、相手にとっても、自分にとっても大切なことだといえるでしょう。
また、万一、騒音トラブルが発生した場合でも問題を大きくしないために、日頃から居住者
同士のコミュニケーションを取っておくことで、無用なトラブルを最小限にすることも
できるかもしれません。
ちょっとした小さな工夫と気配りで、住人同士が互いに心地よく暮らせるマンション生活に
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防犯カメラ映像情報は、個人情報になりますか
管理組合の理事会様より、防犯カメラの件でご質問がありました。
【質問】
マンションの共用部分、扉の破損や壁への落書きのいたずら行為が映像として保存されていたので、
防犯カメラの映像情報をプリントアウトして掲示板に掲示することは、個人情報保護法に抵触しますか?
【回答】
防犯カメラ等で記録された映像情報は、本人が判断できる映像であれば個人情報に該当しますので、
その取扱には十分な注意が必要となります。
※ 映像情報の公開がプライバシーの侵害やいたずら当事者と決め付けることの対する
名誉毀損の可能性があります。
※ いたずら等の対処としては、内容に応じて器物既存等の刑事的問題と判断される場合には
警察に被害届を提出して対応する事が望まれます。